クレジットカード選びにおいて、ブランドイメージやデザインは意外と重要な要素です。
特に「アメリカン・エキスプレス(アメックス)」は、ステータスカードの代表格として知られていますが、セゾンカードと提携した「セゾンアメックス」については、一部で「ダサい」といった声も見受けられます。
では、なぜそうした評価が出てしまうのか?本当にセゾンアメックスはダサいカードなのでしょうか?
本記事では、世間で言われる「セゾンアメックスがダサい」とされる理由を整理しつつ、カードの機能性や特典面を客観的に解説していきます。
セゾンアメックスの発行で迷っている方にとって、判断材料となれば幸いです。
セゾンアメックスがダサいと言われる6つの理由

セゾンアメックスは幅広い利用者から支持を得ている一方で、一部のユーザーやカード愛好家の間では「ダサい」といった評価が見受けられます。
こうした印象は、カードの機能性や特典そのものと必ずしも一致するわけではありませんが、ブランドイメージや選択時の心理に少なからず影響を及ぼしています。
では、具体的にどのような点が「ダサい」と感じられる要因となっているのでしょうか。
ここからは代表的な6つの理由を順に解説していきます。
「提携カード=格下」というイメージがある
アメックスには、大きく分けて「プロパーカード」と「提携カード」が存在します。
プロパーカードとは、アメリカン・エキスプレスが自社で直接発行するカードであり、伝統的に高いステータス性を持つと評価されています。
これに対して、セゾンカードのように他社がライセンスを受けて発行するものは「提携カード」と呼ばれます。
提携カードはサービスや特典の内容が発行会社ごとに異なるため、純粋なアメックスに比べると「格下」と見られやすい傾向があります。
この違いにより、純粋なアメックスと比較すると、結果的に「セゾンアメックスはダサい」と評価される一因となっているのです。
インビテーション不要で申し込みができるカードのため
本当にステータスが高いとされるクレジットカードの多くは、一定の利用実績やカード会社との信頼関係が必要となるインビテーション制を採用しています。
代表的な例として、JCB THE CLASSやセンチュリオンカードが挙げられ、利用できる人が限られるからこそ強いステータス性を保っています。
対してセゾンアメックスは、所定の申込条件を満たせば誰でも申し込み可能であり、取得のハードルが低いのが特徴です。
実用面ではメリットですが、希少性や特別感に価値を置く層からは「一般的すぎる」と受け止められがちです。
その結果、他のステータスカードと比べて「ダサい」と評される要因となっています。
インビテーション制のクレジットカード(一例)
- アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカード
- ダイナースクラブ プレミアムカード
- JCB THE CLASS
百貨店や流通系カードのイメージがあるため
セゾンカードは、西武百貨店やパルコといった流通グループを母体に発展してきた歴史を持ち、現在もショッピングや流通系のサービスとの結び付きが強いカードとして認識されています。
そのため利用者の間では「日常の買い物に便利なカード」というイメージが根強く、アメックスブランドを冠していても「高級感より実用性」と受け取られがちです。
一方、アメックス本体が発行するプロパーカードは、外資系企業や富裕層の利用シーンを前提としたイメージ戦略を展開しており、特別感やラグジュアリー性を強調しています。
このギャップから、ブランドイメージを重視する層にとってセゾンアメックスは「日常的すぎる」存在に映り、「ダサい」と評される一因となっています。
プラチナカードもプラスチック製である
アメックスをはじめ、多くのプラチナカードやそれ以上のランクのカードは、重厚感のあるメタル素材を採用し、見た目や質感そのものがステータスを象徴する仕掛けになっています。
手にした瞬間の重量感や独特の存在感は、所有者に満足感を与えると同時に、周囲からの評価にも直結します。
一方、セゾンアメックスはプラチナカードですらプラスチック製であり、利便性やサービス内容は充実しているものの、外見から伝わる高級感に欠けると感じる人が少なくありません。
とりわけ「カードは見た目もステータスの一部」と考える層にとって、この素材面での差は大きく、結果的に「ダサい」と評される要因となっています。
金属製・メタル製のクレジットカード(一例)
- アメリカン・エキスプレス・プラチナカード
- アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカード
- アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カード
- ラグジュアリーカード(LUXURY CARD)
どのランクのカードも年会費が安い
本来、ステータスカードは高額な年会費を支払うことで、ステータス性を維持する仕組みが一般的です。
例えば、アメリカン・エキスプレスのプロパーカードであるプラチナカードは、年会費165,000円(税込)と高額です。
一方、セゾンアメックスはゴールドで11,000円(税込)、プラチナでも33,000円(税込)と、ステータスカードとしては手頃な価格に設定されています。
コスト面でのメリットは大きいものの、年会費の安さが「ステータスが低い」「格下」という印象につながることもあり、結果として一部の層から「ダサい」と評される要因となっています。
なお、本家のアメックスカードの年会費については、以下のとおりです。
カードの種類 | 年会費 |
---|---|
アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カード | 月会費1,100円(税込) |
アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールド・カード | 49,500円(税込) |
プラチナ・カード® | 165,000円(税込) |
カードのデザインをダサいと感じている人が一定数いる
クレジットカードの評価には、機能だけでなくデザインも大きく影響します。
セゾンアメックスは、カード中央に「センチュリオン=古代ローマ軍の百人隊長」が大きく描かれており、このモチーフも好みによって評価が分かれる要素です。
個人によっては「見た目に華やかさがない」と感じられ、結果として一部の利用者から「ダサい」と評されることがあります。
セゾンアメックスはダサいと言われるが便利な点は多い

セゾンアメックスは、デザインやブランドイメージの面で「ダサい」と評されることもあります。
しかし実際には、日常の利用や旅行などで活用できる利便性の高い特典が多数用意されており、年会費に対してコスパの良いカードが多いのが特徴です。
ここでは、セゾンアメックスならではの便利なポイントやサービスを整理して解説します。
年会費が安いのはメリットでもある
セゾンアメックスは、パールやローズゴールドであれば実質無料で保有でき、ゴールドでも11,000円(税込)、プラチナでも33,000円(税込)と、ステータスカードとしては手頃な年会費で利用できます。
年会費の安さは「ダサい」と感じる一因とも言われますが、コストを抑えつつアメックスブランドを手にできるという点は大きなメリットです。
日常の買い物や旅行など、幅広いシーンでカードを積極的に活用したい方にとっては、決してマイナス要素ではありません。
ポイントに有効期限がない
セゾンアメックスで貯められる「永久不滅ポイント」は、有効期限がない点が大きな特徴です。
ポイントを焦らず自分のペースで利用できるため、毎月の支払いが多くない方でも、長期的に効率よく貯めることが可能です。
短期間で無理に消費する必要がないため、日常の買い物や大きな支出を通じて計画的にポイントを活用できます。
JALのマイル還元率が最大1.125%(ゴールド・プラチナ)
ゴールド・プラチナのセゾンアメックスでは、「SAISON MILE CLUB」に加入することが可能です。
加入すると、カード利用1,000円(税込)ごとにJALのマイルが10マイル自動で積算されます。
さらに、利用額2,000円ごとに永久不滅ポイントも1ポイント獲得できます。
貯まった永久不滅ポイントをJALのマイルに交換すると、両者を合わせて最大1.125%の還元率を実現。
効率的にマイルを貯めたい旅行者や出張の多いビジネスパーソンにとって、大きなメリットとなる仕組みです。
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カード | サービス年会費:9,900円(税込) |
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード | サービス年会費:5,500円(税込) ※有効期間内に移行上限の15万マイルに到達した場合、翌年のサービス年会費は無料となります。 |
国内最高レベルのコンシェルジュサービスが利用できる(プラチナ)
プラチナ会員は、国内最高水準とされるセゾンアメックスのコンシェルジュサービスを利用可能です。
レストラン予約や旅行手配、ギフトの相談だけでなく、航空券やホテルの手配、イベントチケットの入手などもサポートしてもらえます。
日常的な依頼から特別な場面まで幅広く対応可能で、煩雑な手続きを任せられるため、時間の節約や手間の軽減につながると評判です。
コンシェルジュに依頼できる内容の一例については、以下のとおりです。
トラベル | ・entrée(オントレ)ホテル特典に関するお問い合わせ ・国内・海外旅行プランのご相談 ・航空券やJR特急券の手配 ・国内・海外ホテルの手配 ・ハイヤー送迎サービスのお申し込み |
ビジネス | ・会食先のご提案 ・フラワーギフトの手配 |
グルメ・エンターテインメント | ・国内・海外レストランのご案内・ご予約 ・entrée(オントレ)ダイニング、スパ、ショッピング特典に関するお問い合わせ ・観劇チケットの手配 |
プライオリティ・パスが付帯する(一部カードは優待料金)
セゾンアメックスには、世界中の空港ラウンジを利用できるプライオリティ・パスの特典が用意されています。
プラチナ会員は無料で利用可能です。
出張や旅行の際、ラウンジ内でアルコールや軽食を無料で楽しめるため、旅のコストを抑えつつ、空港での待ち時間をリラックスして過ごせます。
特にプラチナ会員向けのプライオリティ・パスは、通常であれば年会費469米ドル(約7万円前後)がかかるため、セゾンプラチナの年会費33,000円(税込)に含まれていることを考えると非常にお得です。
旅行好きの方や出張の多い方にとっては、ラウンジ利用だけでも十分に年会費以上の価値を享受できる、魅力的な特典と言えます。
セゾンプレミアムレストラン by 招待日和が利用できる(プラチナ)
プラチナ会員は、セゾンプレミアムレストラン by 招待日和を利用できます。
国内外約240ヵ所の厳選された高級レストランで、2名以上の利用時には1名分のコース料金が無料となるため、接待や記念日など特別なシーンで大きなメリットがあります。
中には1万円を超えるコース料理も対象となるため、年会費の元を十分に取ることも可能です。
外食やビジネスの会食において、コストを抑えつつ質の高い食事を楽しめる、プラチナ会員ならではの付加価値の高い特典と言えます。
セゾンアメックスの基本情報について

最後に、セゾンアメックスの基本情報を整理します。
セゾンカードが発行している主要な4種類のセゾンアメックスについて、年会費やポイント還元率を比較しながらご紹介します。
項目 | パール | ローズゴールド | ゴールド | プラチナ |
---|---|---|---|---|
年会費(本会員) | 初年度年会費無料 (2年目以降1,100円/税込) ※年1回以上の利用で翌年無料 | 初年度年会費無料 (2年目以降11,000円/税込) ※年1回以上の利用で翌年無料 | 初年度年会費無料 (2年目以降11,000円/税込) | 33,000円(税込) |
年会費(家族会員) | 無料 | 1,100円(税込) ※本会員様が無料期間中は年会費無料 | 1,100円(税込) | 3,300円(税込) |
入会資格 | 18歳以上のご連絡可能な方 | 18歳以上のご連絡可能な方 | 安定した収入があり、社会的信用を有するご連絡可能な方(学生・未成年を除く) | 安定した収入があり、社会的信用を有するご連絡可能な方(学生・未成年を除く) |
国際ブランド | AMEX | AMEX | AMEX | AMEX |
ポイント還元 | 1,000円(税込)=1ポイント 海外2倍 | 1,000円(税込)=1.5ポイント 海外2倍 | 1,000円(税込)=1.5ポイント 海外2倍 | 1,000円(税込)=2ポイント |
SAISON MILE CLUB | – | – | 利用可能 9,900円(税込) | 利用可能 5,500円(税込) |
お支払方法 | 1回払い/2回払い/ボーナス(一括・2回)/リボ/分割 | 1回払い/2回払い/ボーナス(一括・2回)/リボ/分割 | 1回払い/2回払い/ボーナス(一括・2回)/リボ/分割 | 1回払い/2回払い/ボーナス(一括・2回)/リボ/分割 |
コンシェルジュサービス | なし | なし | なし | ・セゾンプレミアムコンシェルジュ ・セゾンプレミアムセレクション by クラブ・コンシェルジュ |
レストラン特典 | なし | なし | なし | セゾンプレミアムレストランby招待日和 |
ホテル特典 | なし | なし | なし | ・Tablet Hotels ・entrée優待 ・プレミアムホテルプリビレッジ優待 ・一休.comダイヤモンド会員1年無料優待 |
空港ラウンジ | – | ・国内の主要空港ラウンジ | ・国内の主要空港ラウンジ | ・プライオリティ・パス ・国内の主要空港ラウンジ |
海外旅行傷害保険 | – | 最高5,000万円 | 最高5,000万円 | 最高1億円 |
国内旅行傷害保険 | – | 最高5,000万円 | 最高5,000万円 | 最高5,000万円 |
詳細については、次の章にて詳しく解説していきます。
年会費
セゾンアメックスの年会費は、カードのランクによって異なります。
パールやローズゴールドは、年に1回以上の利用で実質無料で保有可能です。
ゴールドカードは初年度年会費が無料で、2年目以降は11,000円(税込)となります。
プラチナカードは33,000円(税込)で、ステータスカードとしては比較的手頃な価格です。
カードごとに年会費の設定が異なるため、ライフプランや生活スタイルに合わせて最適なカードを選べる点も、セゾンアメックスの大きなメリットと言えます。
申込資格
セゾンアメックスの申し込み条件は、カードのランクごとに設定されています。
パールやローズゴールドは、18歳以上で連絡可能な方であれば申し込み可能で、比較的幅広い層が利用できる点が特徴です。
一方、ゴールド・プラチナカードは、安定した収入があり、社会的信用を有する方(学生・未成年を除く)が対象となります。
どのカードも審査が特に緩いわけではなく、一定の収入や信用情報の確認は行われます。そのため、申し込み条件を満たしていても審査を経ての発行である点には注意が必要です。
なお、クレジットカードの審査では、収入や信用情報に問題があると発行が難しくなるため、日頃からお金周りの管理はきちんとしておくことを心がけてください。
ポイント還元
セゾンアメックスの基本的なポイント還元は、カード利用1,000円(税込)ごとに1ポイントが貯まります。
海外での利用分については、1,000円(税込)ごとに2ポイントが付与されるため、国内利用より効率的にポイントを貯められます。
貯まるポイントは「永久不滅ポイント」で、最大1ポイントあたり5円相当として利用可能です。
還元率に換算すると、国内利用で0.5%、海外利用で1.0%となります。
また、カードのランクが上がるほど還元率も高くなるため、ゴールドやプラチナ会員はさらに効率よくポイントを貯めることができます。
利用シーン | パール | ローズゴールド | ゴールド | プラチナ |
---|---|---|---|---|
国内 | 1,000円(税込)=1ポイント | 1,000円(税込)=1.5ポイント | 1,000円(税込)=1.5ポイント | 1,000円(税込)=2ポイント |
海外 | 1,000円(税込)=2ポイント | 1,000円(税込)=2ポイント | 1,000円(税込)=2ポイント | 1,000円(税込)=2ポイント |
各種補償
セゾンアメックスには、安心して利用できる各種補償が用意されています。
国内旅行傷害保険や海外旅行傷害保険に加え、ショッピング安心保険も付帯しており、旅行や日常の買い物でのトラブルに備えられます。
ただし、セゾンパールにはこれらの補償が付帯していないため、補償内容を重視する方はローズゴールド以上のカードを選ぶ必要があります。
また、補償金額はカードのランクに応じて異なり、ゴールドやプラチナなど上位カードほど充実した金額が設定されているため、安心感をより高めることが可能です。
補償 | パール | ローズゴールド | ゴールド | プラチナ |
---|---|---|---|---|
国内旅行傷害保険 | – | 最高5,000万円 | 最高5,000万円 | 最高5,000万円 |
海外旅行傷害保険 | – | 最高5,000万円 | 最高5,000万円 | 最高1億円 |
ショッピング安心保険 | – | 年間最高200万円 | 年間最高200万円 | 年間最高300万円 |
まとめ:セゾンアメックスはダサいと言われることもあるが特典は優秀なカード

セゾンアメックスは、確かに「提携カードのイメージ」や「デザイン面」でネガティブに評価されることがあります。
しかし、年会費を抑えつつ、アメックスならではの特典や高い利便性を享受できるカードであることも事実です。
特に、ポイントの有効期限がない点や、プラチナカードに付帯するコンシェルジュ・レストラン優待といったサービスは、他のカードにはない強みといえます。
結局のところ、セゾンアメックスが「ダサいかどうか」は主観的な評価に過ぎません。
重要なのは、自分のライフスタイルや目的に合ったメリットを活用できるかどうかです。
イメージよりも実用性を重視したい方にとって、セゾンアメックスは有力な選択肢となること間違いありません。
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